まずパスタを作るには「小麦」がなくてははじまらない。 小麦が主に野生として生えていたのは、西南アジアであった。人間は麦が旨いことをあるとき知った。というより先祖から代々受け継がれて知っていたのかもしれない。とりあえず西南アジアの人達は麦の魅力にとりつかれたのである。そのうち採集をするだけでなく、積極的に麦を育てようと考える人達が出てくる。食料を取りに行くのに遠くまで行くのが面倒くさくなった頭のいい人達が、近所の森林を焼き払ってそこに種をまいたり、他の食べられないものを除いたりするようになった。常に知恵を使ってものぐさをしようとする典型的な文明の方向性。 ともかくも、「栽培」が始まったのである。